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日本の食卓が崩壊してるって、何だか物騒な話がささやかれてる。そもそも食卓って崩壊するものだったのか?ちょっと放っておけない感じがするので、とにかく少し考えてみた。確かに私が幼かった頃、夕暮れ時の路地裏には野菜を炊くダシのにおいや、魚の焼ける香ばしい煙が通りのそこかしこに漂っていた。そんなおいしい匂いに誘われて早足に家の玄関までたどり着くと、まあるい寸胴の炊飯器から炊きたてご飯のおいしい水蒸気音が鳴っていた。「今晩はナッパトブタニクノタイタン、ワケギトアサリノスミソデアエタン、サワラノヤイタンのゴッツォウやでっ!」決して母はウルトラマンの怪獣や遠い夜空の惑星の名前を連呼したわけではない。正体は「小松菜と豚肉の煮物」「分葱とあさり酢味噌和え」「焼き鰆」。そう言ってしまえば何だかシュッとして格好のいいお膳がうかんでしまうが、私の原風景に漂うあのほんわりとゆるい感じにはまったく重ならないのが不思議だ。あの日の食卓から35年、愛する妻と3人の子供たちと食卓を囲んでいる。こんど私は「タイタン・アエタン・ヤイタン」とラップ調で家族にせまってみようかとたくらんでいるが、そんな我が家の食卓は結構しっかりとした造りをしてそうだ。









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